施術した時が“1番いい状態”なのか?

〜自律神経の乱れでお困りの方へ〜

施術を受けた後、「すっきりした!」「軽くなった!」と感じることはとても良いことです。しかし、本当に大切なのは“その後”どう変化していくかということ。オステオパシーの視点では、“施術の直後”がゴールではありません。

① 施術後に整っている=改善ではない

施術直後に身体が整っているのは、あくまでスタート地点。特に自律神経系の不調は、筋肉や関節の問題だけでなく、神経の興奮状態や内臓機能の乱れなど、深い部分の調整が必要です。施術後に「戻ったような気がする」と感じるのは、まだ身体が“新しいバランス”に慣れていないだけかもしれません。

②『慣れる』時間が必要

身体は急激な変化を“異常”ととらえ、元に戻ろうとします。自律神経は環境や刺激に敏感なため、施術による変化を受け入れ定着させるには“慣れ”のプロセスが必要です。この間、一時的に痛みやだるさが強まることもありますが、それは悪い反応ではなく身体が適応している証拠。整えたからといって “すべてが一瞬で綺麗になる” わけではありません。

③ 経過を見ることでその人の流れがわかる

施術を数回続けると、「この方はこう変化する」「こう反応する」といった**“その人だけのリズム”や“傾向”**が見えてきます。この流れを丁寧に観察しながら、無理なく身体が回復できるタイミングと方法を選んでいくことが、オステオパシーの施術です。


施術直後のスッキリ感は大切ですが、それが“完成形”ではありません。**大切なのは「変化を見守る力」と「身体のリズムに寄り添うこと」**です。スポーツや勉強と同じで施術という『刺激』を繰り返し体に入れる事で、身体が良い状態を思い出していきます。

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