症状が改善しない方が陥る考え方

〜オステオパシーの哲学からのヒント〜

「いろんな治療を受けたけど変わらない」「体操もしているのに良くならない」
そんな方は、もしかすると思考のクセに気づくことが改善の一歩になるかもしれません。

①「どこかが悪い=症状」と思い込んでいませんか?

痛みや不調があると、「ここが悪い」とつい決めつけてしまいがちです。
でもオステオパシーでは、痛みや症状は“サイン”であって、原因ではないと考えます。

たとえば、腰痛が起きたとき――
「昨日歩きすぎたから、脚の疲労をかばって腰に負担がきたのかもしれない」
だるさを感じるとき――
「スマホやパソコンを長時間使って、姿勢が崩れ、呼吸が浅くなっているのかもしれない」

このように、今の症状は“身体の声”であり、過去の積み重ねや無意識のクセが表面化しているにすぎないのです。

② 自分の体を見ているようで、見ていない

「肩が重い」「腰が痛い」と感じていても、多くの方は“症状の出ている場所”ばかりに注目しがちです。
ですが身体は、筋膜や骨格、神経などで全身がつながっています。

大切なのは、“全体”を観察すること。
たとえば:

  • 右肩と左肩、どちらが上がっているか?
  • 骨盤の左右差やねじれはないか?
  • 立っているときの体重のかかり方は左右均等か?

こうした観察から、原因は別の場所にあることが多いのです。

③ 自分の感覚だけで体操やストレッチしていませんか?

動画やSNSを見て、「伸びてる」「効いてる」と感じる体操をしていても、実は逆効果になっていることもあります。
自分の感覚だけに頼るのではなく、フォームやポジションが合っているかどうかを見ることが大切です。
ほとんどの場合、「効いている感じがする」のではなく、“正しい位置で身体が無理なく動けているか”が本当の指標
緊張した筋肉に無理なストレッチを加えると、防御反応でさらに硬くなることもあるのです。


つらい症状が続いている方こそ、自分の身体との“向き合い方”を見直してみてください。
オステオパシーでは、身体が本来の力を発揮できるように、やさしく・丁寧に整えていきます。

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