成長期の膝の痛み、オスグッドを防ぐには?
成長期の子どもがスポーツをしていると、「膝が痛い!」ということもあります。 特に、サッカーやバスケットボール、陸上競技などのジャンプやダッシュをしている子に多いがグッドオス病やシーバー病です。
オスグッド・シーバー病とは?
- オスグッド病:成長期の子どもに多く見られる膝の痛み。膝の下の骨(脛骨粗面)が顕著で、炎症を起こすことで痛みが生じます。
- シーバー病:踵(かかと)の成長軟骨がアキレス腱の引っ張りにより炎症を起こすことで痛みが出ます。
2つとも成長期の骨の成長に筋肉や腱が追いつかないことで起こる症状です。

オスグッドで骨が出てきたのは何か?
オスグッド病では、膝の下の骨(脛骨粗面)が出ていることがありますが、これは異常ではなく、体が適応している証拠です。
これはウォルフの法則と呼ばれる生体の適応反応によるものです。繰り返しの動作により骨が筋肉により引っ張られる事で骨が出っ張ります。
通常は休むと時間経過と共に出っ張りも落ち着きますが、スポーツなどを継続的に続けていると出っ張ったまま成長します。

オスグッド・シーバー病を防ぐためのポイント
1. 太ももの筋肉(大腿四頭筋)を柔らかくする
オスグッドの原因の一つは、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が硬くなって、膝のお皿の下を引っ張ることです。運動の前には、しっかりストレッチをしましょう。
✅簡単ストレッチ(30秒×左右)
- 立った状態で片足を後ろに引いて、足首を伸ばして
- かかとをお尻に沿って、胸の前側を伸ばす
- 30秒ほどキープし、反対側も行う

2. 足のアーチを整えて負担を減らす
足のバランスが崩れていると、膝への負担が増えます。 特に、土踏まずが崩れた扁平足の子どもは、膝やかかとに余計な負担がかかりやすくなります。
✅足指じゃんけんエクササイズ(毎日3分)
- 足の指で「グー・チョキ・パー」を作る
- 足のアーチを支える筋肉を鍛え、膝への負担を軽減

3. 無理をせず、痛みが出たらすぐに休む
成長痛自体は骨が成長する時期的なものもあるので防ぐことはできません。
しかしオスグットやグッドシーバー病は、使いすぎによる負担が大きな原因です。痛みがあるときは無理に運動を続けず、アイシングや休息をとることが大切です。
身体のバランスを取ることで痛みは大きく改善します。

