起立性調節障害は、単純に「朝が弱い」「体力がない」ということだけで起こるものではありません。
私たちの身体には、寝ている状態から立ち上がったときに、血圧や心拍数などを調節して、脳や身体へ血液を送る仕組みがあります。
この調節には、自律神経の働きが大きく関わっています。
起立性調節障害では、この調節がうまく働かなくなることで、立ち上がったときに血液が下半身にたまりやすくなったり、脳への血流が十分に保ちにくくなったりすることで、立ちくらみやめまい、倦怠感などの症状が起こると考えられています。
また、成長期の身体の変化に加えて、
・睡眠リズムの乱れ
・精神的なストレス
・疲労の蓄積
・活動量の低下
・体調や環境の変化
など、さまざまな要因が関係することがあります。
そのため、「これだけが原因」というものではなく、身体の調節機能がうまく働きにくくなっている状態として捉えることが大切です。
目が覚めていても身体を起こすことができず、なかなか布団から出られない。
起き上がろうとすると気分が悪くなったり、身体がだるく感じたりすることもあります。
立ち上がったときに、ふらっとしたり、目の前が暗くなったりする。
長時間立っていると、気分が悪くなることもあります。
身体がだるい、疲れやすい、頭痛がするなど、全身の不調として現れることもあります。
特に午前中に症状が強く、午後から少しずつ楽になるという方もいます。
起立性調節障害が続くと、どうなるのでしょうか?
起立性調節障害では、薬を服用することで症状が落ち着き、朝起きられるようになったり、学校へ行けるようになったりする方もいます。薬によってつらい症状が軽減されることは、とても大切なことです。
ただ、「症状が落ち着いた=身体の状態が整った」とは限りません。
起立性調節障害では、自律神経による血圧や心拍などの調節がうまく働かないことで、立ち上がったときや立っているときに、さまざまな症状が出ることがあります。
そのため、薬で症状が落ち着いていても、
・疲れると症状が出やすい
・朝はまだ起きづらい日がある
・立ちくらみやめまいが残っている
・頭痛や倦怠感が続いている
・体調に波がある
といったこともあります。
大切なのは、薬をやめることではありません。
医療機関での治療を続けながら、なぜ身体の調節がうまく働きにくくなっているのかを考えていくこと。そして、症状が出にくい身体の状態を目指していくことです。
「薬を飲んで良くなったから、もう大丈夫」と考えるのではなく、良くなった時こそ、身体の状態を見直しておく。
当院では、そのような視点から、頭部・脳脊髄液・背骨など身体全体の状態を確認し、身体の調節機能が働きやすい状態を目指して施術を行っています。
① 背骨だけでなく頭の関節まで調整
身体の調節に関わる部分として、当院が特に着目しているのが頭部と脳脊髄液です。
脳と脊髄は、脳脊髄液という液体に守られています。
脳脊髄液は、脳や脊髄の周囲を循環しながら、神経系を取り巻く環境を保つ役割があります。
そのため当院では、背骨だけでなく、頭蓋骨のつなぎ目や頭部の動き・緊張にも着目します。
②脳と脊髄の老廃物を流す
当院では、頭部をやさしく調整し、脳脊髄液が循環しやすい状態を目指します。
それだけでなく、背骨や身体全体の状態も確認しながら、身体の調節機能が働きやすい状態を整えていきます。
強く押したり、無理に関節を動かしたり、ボキボキするような施術ではありません。
身体に負担をかけない、やさしい施術を行っています。
③ 頭部・脳脊髄液・背骨を一つのつながりとして
起立性調節障害を、単に「背骨の問題」として見るのではなく、
頭部・脳脊髄液・背骨・全身を一つのつながりとして捉える。
これが当院の起立性調節障害に対する施術の考え方です。
医療機関での診断・治療を受けながら、身体の状態も整えていきたいという方に対して、当院では身体を整えるという視点からサポートしています。