ヘルニアとは?

「ヘルニア」とは、本来あるべき場所から体の一部が飛び出してしまった状態のことをいいます。
ラテン語で「飛び出す」という意味を持つ言葉です。

最もよく知られているのが 「椎間板ヘルニア」 ですが、実はヘルニアにはいくつかの種類があります。

よく知られている椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアとは?

背骨と背骨の間にある「椎間板(ついかんばん)」


というクッションのような組織が、何らかの原因で外にはみ出して、神経を圧迫して痛みやしびれを引き起こす状態です。

特に多いのは次の2つ

頸椎椎間板ヘルニア:首の神経を圧迫し、肩こりや腕のしびれ、頭痛の原因に

腰椎椎間板ヘルニア:腰の神経を圧迫し、腰痛や足のしびれ、痛みを起こす

ヘルニアの症状は『椎間板だけ』が原因ではない

「椎間板ヘルニア」と診断されると、多くの方は「飛び出た椎間板が神経を圧迫して痛みやしびれが出ている」と思いがちです。
でも実は、画像でヘルニアがあっても無症状の人もたくさんいます

筋膜・神経・全身のつながりを見ることで症状の改善が可能になる

私たちの体は、筋肉や内臓、骨を包んでいる“筋膜”という膜のネットワークで全身がつながっています。
この筋膜がこわばったりねじれたりすると、体のバランスが崩れ、神経や血管、自律神経の通り道が圧迫されます。椎間板にストレスがかかるのは全身的な膜の歪みがあるからです。

特に腰や首の筋膜が緊張すると、その緊張が神経に影響し、まるで「ヘルニアが原因」のような痛みやしびれを引き起こすことがあります。

痛み・痺れには自律神経の


バランスもみる必要がある

自律神経のバランスも重要なカギ

自律神経は、体の内側の働き(呼吸・血流・内臓の動きなど)を24時間休まずコントロールしているシステム。
筋膜の緊張や体のゆがみが続くと、この自律神経にもストレスがかかり、交感神経(緊張モード)が優位な状態になってしまいます。

この状態が続くと、回復力が落ち、痛みが長引いたり悪化したりしやすくなるのです。

ソフトに関節・筋膜を調整し
自律神経のバランスと骨の柔軟性を取り戻す

当院ではマッサージのように押したり、揉んだりするのではなく、ソフトに身体の内側に働きかけます。

刺激が優しい方が身体の中に伝わりやすいので、自律神経に対しても効果的です。